日本の保険制度の素晴らしいところ

日本の健康保険制度は、2000年にWHOがその充実度を「世界一」と発表したほど、非常に優れたものです。私たちは普段あまり意識していないかもしれませんが、「少ない負担で、誰もがいつでも好きな病院にかかれる国」は、世界中探してもほとんど見つからないといっても過言ではありません。


日本の保険のメリット-国民皆保険

日本の健康保険制度の特徴の1つは、「国民皆保険」であるということです。私たちは、正式には生まれた瞬間から国民健康保険(国保)に自動加入していることになっています。社会保険やその他の組合などは、特例という扱いであり、基本は国保なのです。

つまり私たちには、保険に加入するかしないかを選ぶ余地はまったくありません。しかしそのおかげで、誰もが2~3割の負担で平等に高度な医療を受けることができます。

これがアメリカのように、国民皆保険制度のない国になると、民間の医療保険に入るしかありませんので、かならず無保険状態の人が出てきます。また保険会社にとっては完全にビジネスですから、「持病のある人は加入お断り」と言われてしまうこともあるのです。

そう考えると、保険に強制的に加入させられることも決して悪いことではないと思えてくるでしょう。


日本の保険のメリット-フリーアクセス

日本の健康保険、最大のメリットともいえるのが「医療機関へのフリーアクセス」です。

私たちは基本的に、いつでも自分の好きな病院を選んで行くことができます。病院の中には、事前の予約が必要なところもありますが、それでも海外に比べたら自由度はずっと高いのです。

海外では、医療費を国が負担する代わりに、患者側は病院を選べないというシステムを敷いている国が多く見られます。福祉の充実している北欧の国々や、イギリス、カナダなどもそうです。

最初からかかりつけ医が決まっており、そこを受診する限りは医療費が無料になるけれども、それ以外を受診する時には全額自己負担となってしまいます。

しかも、地元のかかりつけ医であっても完全予約制が基本ですので、「ちょっと風邪をひいたから病院へ」ということができない場合もたくさんあります。さらに病床数も日本と比べると少ない国が多いため、入院ですら「空き待ち」しなければいけなかったりもします。

風邪程度で気軽に病院に行ける日本のような国は、非常に珍しいといえるでしょう。


日本の保険のメリット-明朗会計

もう1つの特徴は、「費用の支払いが簡単」である点です。私たちは保険証さえ提示すれば、その場で自己負担分だけを支払うことができます。これは当たり前のようですが、たとえばアメリカでは必ずしもそうではなく、受診してからしばらく経った後で、病院側から保険でまかなわれなかった分の請求が届いたりします。少し面倒です。

このように、日本の保険制度は世界の中でもかなり恵まれているといえます。この素晴らしいシステムを守るためにも、私たちはムダな医療費をなるべく抑える必要があるでしょう。