処方された薬はきちんと使う!

薬代を節約するためには、「もらった薬をきちんと指示どおりに使う」ことが実は大切です。多くの人が、自分の食事リズムなどに合わせて、適当に服用タイミングを変えてしまいますが、薬の用法・用量には意味があります。 正しく使用することで、結果的に症状を早く治せるのです。


「短期間でしっかりと」が鉄則

風邪薬でも水虫の治療薬でも、「使ったり使わなかったり」とムラがあると、それだけ治りは悪くなります。薬は、それぞれの効果の持続時間によって、薬効が一定に続くように計算されて処方されます。1日3回とある場合は、大体服用してから4~5時間後にはほとんど効果が消えているはずです。

風邪なら、まだ自然治癒することもありますが、水虫などは真菌(カビ)によるものですから、しっかり薬を塗りつづけないとなかなか完治しません。「今日は面倒だからやめておこう」などと適当に使ってしまうと、ますます治りが悪くなり、結果的に薬代や診察代が多くかかってくるのです。

ステロイドなどは、名前を聞いただけで「副作用が強そう」と思い、処方されてもきっちり使用することを避ける人さえいます。しかし何らかの炎症が起こっている場合に、ステロイドほど強力に抑えてくれる薬もないのが事実です。重要なことは、指示されている期間内、しっかり使うことで「早く薬のいらない状態にする」ことといえます。

「副作用が怖いから1日おきにしよう」などと勝手に調節してしまうと、むしろ治りが悪くなり、健康にも医療費にも良くないことだらけです。


抗生物質には耐性菌が生まれることも

もっとも「短期間でしっかり」が重要になるのは、抗生物質です。細菌をやっつけてくれる薬ですが、これもステロイドと同様、名前からして抵抗感をもたれやすい薬の1つです。

しかし抗生物質をいい加減に使ってしまうと、その薬に耐性をもつ細菌が生まれやすくなります。そうなると抗生物質が効かなくなってしまいますので、治療が非常に長く、困難になるのです。

有名な耐性菌としては「MRSA」という、メチシリンに耐性をもつ黄色ブドウ球菌があります。体力のない人では、感染すると命の危険もある恐ろしいものです。たとえば「とびひ」が代表的で、昔は抗生物質を使えば簡単に治っていたにも関わらず、菌が耐性を身につけてしまったことによって、最近のとびひは治りにくくなっています。

他にも「PRSP」という、ペニシリンに耐性をもつ肺炎球菌もあります。この細菌による中耳炎は抗生物質が効きにくく、治りが悪いのが特徴です。 健康のためにもお財布のためにも、薬は指示どおりに使用して早く治してしまうことが一番と心得ましょう。