日本人に多い胃痛の症状と受診のタイミング

「胃もたれは日本人の国民病」といわれるほど多い病気で、全国民の4割が胃もたれに悩んでいるという統計もあります。 またその頻度も、5日に1回と答えた方が一番多く、そのうち7割の方が「以前と比べて胃が弱くなった」と感じているそうです。 対策としては、市販の胃薬を購入する方が約4割と、多数を占めています。


いつ受診する?

さて、不快な状態がなかなか改善されず、長期化してくると、医者の受診を考える方が増えてきます。では、どのようなタイミングで医者にいけば良いのでしょうか。

一つの目安として、飲んでいる薬の効能書きに書いてある日数を参考にすると良いと言われています。 よく見ると、「3日間使用しても症状の改善が見られない場合は、医師・薬剤師に相談してください」「2週間飲んでも症状の改善がみられない場合は、医師・薬剤師に相談してください」などの注意書きが見られます。この日数が一つの目安となります。

また、急激な痛みは、救急車を呼ぶ必要がありますが、これも「どれくらい痛くなれば呼んでよいのか?」と悩むことがあるかもしれません。これは「悩める余裕があるなら呼ばなくても良い」というのが正解のようです。

命に関わる場合には、悩む余裕もないほどの激烈な痛みに襲われるようですので、その際には速やかに救急に電話すると良いでしょう。

また近年、ノロウイルスが大流行する事が増えています。下痢や嘔吐、発熱などの症状が見られますが、特に大人は、受診の必要はありません。このウイルスを治す薬はないため、受診されてもこれといった治療もないのです。長くても2日もすれば症状は治まりますので、自宅で安静にする事が大切です。


胃ガンの初期症状って?

胃痛の原因として、最も怖いのは胃ガンです、胃ガンは早期に発見できればほぼ100パーセント完治可能と言われていますので、早めに受診することが大切です。

では、胃ガンの可能性がある症状とは、どのようなものでしょうか? 漫然と続く胃の不快感、食欲不振、吐き気、胸のもたれなどに加えて 黒色の便、貧血、体重の減少などの症状が現れた場合は要注意です。

黒い便は、消化器官のどこかから出血しているときに見られます。胃ガンの他にも急性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの時にも見られる症状です。 これを目安にして病院を受診すると良いでしょう。

胃ガンの他にも、受診した方が良い腹痛があります。腹痛とともに発熱がある場合は、内臓の急性炎症の場合が考えられます。胆石や胆嚢炎、膀胱炎、急性膵炎、などが考えられます。

これらの痛みは、通常の胃痛とは明らかに違う場合が多いです。いつもと違う、何だかおかしい、という自己判断は、おおむね当たっています。これも一つの目安になるでしょう。

時間にもお金にもゆとりがあれば、どんな症状でも医療機関を利用したいものですが、休みを取って病院に行くゆとりがない方が大半です。また、本当に重症な患者さんを優先するために、軽症の際には受診を控えるのも、大人としてのマナーの一つです。

日頃から自分の症状に気を配り、適切なタイミングを選んで受診することは、医療費の節減だけでなく、ムダな休みを取らないという事にも繋がります。

何もかも医者任せ、ではなく、できるだけ自己管理する姿勢が大切といえるかもしれません。