雪だるま式にふくらむ日本の医療費~保険制度を守ろう!

世界の中でも、まれに見る優れた日本の健康保険制度ですが、そのシステムが財政危機に立たされています。少子高齢化などによって、国の医療費は年々赤字になる一方なのです。 私たちの素晴らしい保険制度を守るためにも、医療費のムダ遣いを避けることは非常に大切だといえます。


国保も社会保険も、財政難に苦しんでいる!

私たちは病院にかかった際、窓口で総額の2~3割を支払っています。残り7~8割はどこから支払われるかというと、もちろん加入している保険者からです。そのために、私たちは毎月保険料を納めています。

しかしすべての医療費を保険料だけでまかなうことは、実質不可能です。社会の高齢化が進んだことから、特に国保の財政は非常に厳しくなっています。そして足りない分は「社会保障費」という税金からねん出されているのです。

財政が厳しくなっているのは、企業の社会保険も同じです。きっかけとなったのは、2008年から高齢者の医療費を支えるために、企業の健保組合が支援金を出すことになったことだといわれています。 さらにうつ病などで仕事を休む若者が増え、その間の給与を補償するための「傷病手当金」の支給が増えたことも一因のようです。

このように国保にしても社会保険にしても、年々、財政が悪化しています。このままいくと経済的に破たんしてしまいますので、働く層の保険料はさらに値上げを余儀なくされるでしょうし、もしかしたら窓口負担も引き上げられる可能性があります。 そして最悪の場合、アメリカのように「お金のある人だけが、いい医療を受けられる国」になってしまうかもしれないのです。


医療費の節約は、保険制度を守ることにもつながる!

日本の素晴らしい健康保険制度を守るためにも、このサイトで紹介しているような「医療費の節約」に励むことは、とても意味があるといえます。

たとえばジェネリック医薬品は、国もかなり普及に力を入れている通り、医療費の負担を軽くするための救世主的な存在です。もしもすべての人がジェネリックに切り替えたとしたら、年間1兆円の節約になるともいわれています。

また「ちょっとした風邪くらいなら、家で休養して様子を見てみる」「安易な時間外受診や、救急車の要請をしない」といったことも大切です。もちろん本当に必要な時にまで我慢する必要はありませんが、最近はとにかく気軽なコンビニ受診が増えていることが問題になっています。

日本では医療費が無料ではなく、2~3割は支払っていますので、どうしても私たちは「自分ですべてのお金を払っている」と思いがちです。また保険料も毎月きちんと納めている人にとっては、「きちんとその分、払っているんだからいいでしょ」と感じてしまうでしょう。

しかし保険制度の本来の目的は、「みんなでお金を出し合って、本当に必要な人が医療を受けられるようにすること」です。保険制度を今後も守っていくためにも、くれぐれも自分勝手な受診は控えるようにしましょう。