セックス依存症に気をつけよう!

性依存症、セックス依存症と呼ばれる病気があります。興味本意で取り上げられるケースが多く、しばしばAVのネタにも使われているために、「ただの淫乱」「やりたがり」と同一視される傾向にあるようですけれど、過剰セックス障害とか性嗜好障害などとも呼ばれる、れっきとした病気です。「セックスが好きなのは誰でも同じなのでは?」と疑問を持つ方もいるでしょうけれど、単なる「好き」を越えた異常なレベルのもので、生活に何らかの支障をきたす状態です。

例えば、痴漢や盗撮などの犯罪行為を「悪いこと」と認識しつつもやめられず、何度も繰り返し行ってしまうとか、ソープランド通いがやめられず破産するほどにはまってしまうなどの男性が該当します。男性に限るわけでなく、出会い系サイトにはまり見知らぬ男性と避妊もせずに毎日セックスしてしまう、といった女性も含まれます。また、性行為そのものではなく、ポルノに異常な執着を持ち毎日何時間も見続けてしまう、オナニーを何度もして疲れはててしまう、といった性行動も性依存症の一種です。早めに治療しないと、経済生活が破綻したり、性感染症にかかったりするリスクがあります。


どんな自覚症状があるか?

セックス依存症の人は、何らかの自覚症状があることが多いようです。例えば、嫌なことがあるとソープランドなどの性風俗に行かないと発散できない、性交回数が異常に多いかもしれないと感じる、射精した瞬間に空しさを覚える、特に性欲が高まったわけでもないのにオナニーしたくなる、セックスの最中にだけ幸福感を抱けて征服感を覚える、初対面の人ともその場でセックスしたくなる、不特定多数としたくなる、そうした自分に嫌悪感を覚える、といったものです。

女性に挿入しているときだけ幸せな気分に浸れるとか、ペニスを受け入れている瞬間だけ満たされるとか、行為中は嫌なことをすっかり忘れられるのに、オーガズムを迎えたあとには空しさばかり感じてしまうといった、心の苦しみを覚える特徴があります。セックスが大好きでやめられないのに、どんなにしても満たされず、またしたくなってしまうのです。


子ども時代の親子関係が影響している!?

セックス依存症になる人の多くは、幼少期の親との関係に問題があると言われます。とても厳しくしつけられ潔癖症的な性格となった、虐待や性的な虐待を受けトラウマとなった、何でも先回りされ甘やかされた、愛された記憶がない、などです。親の愛に満たされなかった心が大人になっても癒されず、愛を求めてセックスに溺れるのでしょう。行為の最中だけは満たされ、終われば元の「欠乏感」に襲われる。そのため、また次のセックスを求めてしまう。やみくもに繰り返してしまうのが依存症です。

性依存症の人は自らの中に「子ども」を持っていると言われます。強く愛を求めている「インナーチャイルド」に気づき、癒して大人にすることが、治療の糸口になるとも言われています。専門医の治療やカウンセリングを受けなければ、治すことは難しいものです。早く医者にかかることが早く治す基本ですので、自分の性生活に異常を感じるのなら、すぐに専門医に相談しましょう。

セックス依存症は単なる「淫乱」や「好色」とは違います。いくらセックスしても虚しいのなら、疑ってみた方がよいかも知れません。