病院に行く前にやっておきたい事

具合が悪くなり、病院にかかると、医師はその症状を把握するため、さまざまな質問を投げかけてきます。 これはすべて、あなた自身を今の苦しみから救うためなのですが、体調が悪いときは自分自身に余裕がない場合が多く、質問にスムーズに答えるのは困難を伴います。

事前にある程度症状を整理し、分かりやすく伝える事で、適切な治療を速やかに受ける事ができ、ムダな検査などを省くことにも繋がり、結果的に医療費も節約することができます。


診断前に整理しておきたい事

医師が聞く事には、一定のパターンが存在します。パターンに沿って事前に自分の症状を整理しておくと、スムーズな診断が可能となります。 まず最初に、現在最も困っている症状について、詳しく聞かれます。

たとえばかぜの時なら、発熱、のどの痛み。鼻水、吐き気など、一番つらい症状について、詳しく聞かれるのです。 いつ頃起こったのか、症状はずっと変わらないのか、それとも良くなったり悪くなったりしているのかなど、その病状が始まってから現在までの様子を詳しく聞かれます。

この中で、特に答えに困るのは「いつから?」という問いではないでしょうか。診断が始まる前に、あらかじめ思い出しておくとスムーズです。その際。「ちょっと前から」「この間から」など、指示語で話す人も多いようですが、「◌日前から」、「昨夜8時頃から」など、具体的な数字を出して説明することが大切です。

次に、どのような状況で発生したのかを聞かれます。 一口に「頭が痛い」といっても、頭をぶつけてけがをした場合と、突然、何の前触れもなく痛んだ場合では、対処方法が全く違います。

中には、寝る前に頭をぶつけた事を忘れ、「朝、起きたら突然痛くなった」といって内科を訪れる方もあるようですが、医者も患者も無駄な時間を過ごすこととなります。

また、インフルエンザなど感染性の高い病状の場合は、周囲に同じような病状の人はいなかったか、いたとすれば何日前頃に発症していたか、なども聞かれることになります。思い当たる事があれば、これも事前に思い返しておくと良いでしょう。

具合が悪いときは、集中力も削がれて、考えたり思い出したりすることも困難なのですが、最低でも「いつから」「その原因」「症状の変化」の3点だけは事前に整理しておくことが大切です。


元気なうちに準備しておきたいこと

かかりつけでない医院、初めての医院を訪れたときは、 「これまでかかった事がある病気」「アレルギーの有無」「薬の副作用の有無」「現在飲んでいる薬の名前」や「飲酒やたばこの習慣」などを詳しく聞かれます。さらに「家族がかかったことがある病気」についても聞かれます。

これらはすべて、医師の診断の正確性を増し、あなた自身の治療効率を上げるために大事な情報なのですが、体調が悪いときに、これらを正確に答えられる方は少ないようです。

今、健康なうちに、あらかじめメモ書きしておき、保険証やお薬手帳などに挟んでおけば、いざというときに慌てることもなく、安心できます。

また、できれば信頼できるかかりつけ医を持っておくと安心です。年齢とともに、病院に通う回数も多くなっていきますので、毎回違う病院に行くよりもずっと楽に受診することができます。また、何度も通ううちに親しみも増すため、気になる事を相談しやすくなり、重症になりやすい病気を早期に発見することにもつながります。