院内処方と院外処方、どっちがお得?

一昔前までは、診察を受けた後、帰り際に薬を処方してもらう「院内処方」が一般的でしたが、最近では近くの調剤薬局で受け取る「院外処方」へとすっかり変わりました。今でも院内処方をおこなう医療機関は少数ながら存在していますが、基本的な料金でいえば、院内処方のほうが安く上がります。


院外処方は調剤料が高い!

薬をもらうために支払う金額は、薬代だけではありません。「診察料」はもちろんですが、「処方箋料」もかかりますし、「調剤料」や「薬剤情報提供料」など、さまざまなお金が必要になります。

ここで注目したいのが、まず処方箋料です。院外の薬局へ患者さんが持って行く処方箋を発行するためのお金ですが、680円(3割負担で204円)がかかります。ところが院内処方の場合はわざわざ処方箋を出す必要がないため、これを省くことができます。ただし、院内に薬をストックしておくためのコストがかるため、「処方料」として420円(3割負担で126円)がかかります。院内処方のほうが少し安く済みますね。

さらに「調剤基本料」というものがあります。薬の数に関わらず、かならずかかってくるお金ですが、これも院外では400円(3割で120円)かかるのに対し、院内ではたったの80円(3割で24円)で済みます。

また薬ごとの「調剤料」も、院外処方では薬の日数分に応じて350円、630円、770円と上がっていくのに対し、院内処方では何日分であっても90円となります。また、薬の説明を受けるために支払うお金など、院外のほうが色々と高くついてしまうのです。 安さでいうなら、院内処方のほうがありがたいといえるでしょう。またわざわざ他の薬局へ出向く必要がない点もメリットです。


ジェネリックなら院外処方の勝ち!

しかし院外処方へシフトしてきた理由の1つに「服薬管理」の問題があります。たとえば複数の病院にかかっている人の場合、自分でそれぞれ処方されている薬をチェックしないと、飲みあわせや重複といった問題が起こってしまいます。院外処方で、おくすり手帳などを活用すれば、どこの病院にかかっていても薬剤師さんがチェックしてくれるのです。

また薬代の節約に欠かせないジェネリック医薬品も、やはり通常の調剤薬局のほうが多く扱っています。院内では在庫スペースに限りがある上に、医師がジェネリックに否定的な立場の場合、置くことすらないからです。

現在では「医薬分業」の考え方が広まってきたこともあり、院外処方がスタンダードとなっていますが、どちらにもそれぞれメリットとデメリットがある、といえそうです。