医療保険を賢く選ぼう

日本は健康保険制度の充実した国ですが、いざ大病などをわずらった時のことを考えると、民間の医療保険で備えておいたほうが安心です。保険の選び方は、年齢や貯蓄の額などによっても異なりますが、なるべくムダのないプランに加入するようにしましょう。


医療保険を選ぶ際の基本ポイント

各社がさまざまな保険商品を用意しているため、複雑すぎてどれを選んでいいか迷ってしまう人も多いと思いますが、大まかにはいくつかのポイントが存在します。

1.入院給付金
入院した際に給付されるお金です。日額5,000円もしくは10,000円に設定されている保険商品がほとんどですので、どちらを選ぶかということになります。
1日の入院費用の平均は、10,000~15,000円がもっとも多いため、10,000円のプランを選んだほうが基本的には安心なのですが、日本には高額療養費という制度があります。一般的な所得の人であれば、月9万円前後が上限となりますから、実際は5,000円のプランでもある程度はカバーすることが可能です。
なるべく持ち出しを少なくしたい人は10,000円のプランを、多少の負担はできる人なら5,000円のプランを選ぶといいでしょう。

2.入院限度日数
日額のほか、入院では「何日まで補償を受けられるか」も1つのポイントになります。30日・60日・120日といったプランが多く見られ、日数を長く設定すればするほど保険料は高くなります。
現在もっとも人気があるのは60日タイプです。それ以上、入院が長引いた場合は自己負担になってしまうのですが、最近では入院日数が短縮傾向にあるため、よほどの病状でなければ60日でカバーできることが多いでしょう。
ただし、がんの場合は入退院を繰り返すこともありますので、がんに備えたい場合は別途がん保険に加入しておくと安心です。がん保険は入院限度日数に制限がない点が特徴ですから、がんについてはそちらで備えておき、他のケガや病気については60日タイプの医療保険で備えておくといいかもしれません。

3.定期か終身か?
補償期間も重要なポイントです。一生涯の補償を受けられるのが「終身」、補償期間が決まっているのが「定期」になります。
定期タイプは、年齢が若ければ若いほど月々の支払いが少なく済む点がメリットです。ただし年齢が上がるにつれて病気のリスクが増すため、更新する際に保険料が上がってしまいます。
一方、終身タイプはずっと変わらない保険料で一生涯の補償を受けることが可能です。その分、若い世代では月々の支払いが定期よりも高くなりますが、平均寿命が延びつづけている今の時代を考えると、終身のほうが安心だといえるでしょう。
また終身の場合、支払い期間を選ぶことができます。一生涯払い続ける「終身払い」と、決まった年齢まで払う「60歳払い」「70歳払い」などです。後者のほうが月々の保険料は高くなりますが、たとえば退職までにすべて払い終えてしまって、あとは保険料なしで補償を受けられるようにするのも1つの選択です。

上記のほかにも、保険を選ぶ際のポイントは色々とありますが、大切なのは「本当に必要な補償をムダなくつけること」です。何も考えずに「補償を手厚く」することだけを考えてしまうと、月々の支払いが大きくなってしまいます。 他に加入している保険の内容や、自分の貯蓄額などと照らし合わせて、ムダのない商品を選ぶようにしましょう。