保険証を忘れたら、やっぱり全額自己負担?

毎月提示を求められる保険証ですが、万が一忘れてしまった場合は原則として全額自己負担となってしまいます。その後で医療費の払い戻しは受けられますが、場合によっては差額が発生し、結果的に損をすることがありますので注意しましょう。


初診の病院では全額自己負担が基本

保険証を忘れたといっても、かかりつけの病院の場合は「次回見せてくださいね」で済むことが多いものです。問題は、初めてかかる病院や旅行先になります。

まずはいったん医療費を実費で支払わなければいけないことがほとんどです。ただしすぐに再び行ける場所であれば、後日早めに保険証を提示しに行くことで、その場で清算してもらうことができます。

もっとも面倒になるのは旅行先など遠方の場合です。家に帰らないと保険証がないわけですので、後日「療養費の申請」という手続きをおこなう必要があります。領収書とともに加入している保険者に申請すると、原則として7割分が戻ってきます。

ただし気をつけたいのは、最初に支払った金額と保険者が計算した金額が、かならずしも同じではないことです。というのも保険証がない場合は「自由診療」となりますので、医療機関は自由に診察代を設定することができます。もちろん保険診療をおこなったと仮定した上で計算してくれるところがほとんどですが、概算になるため差額が発生することもあります。

良心的な病院では低めに計算してくれますので、むしろ支払った額の7割以上がもどってくることもありますが、逆のケースもあるため注意しましょう。


保険料はかならず支払っておこう

保険証を忘れた時のみならず、まだ加入したばかりで保険証が手元にないというパターンもあります。この場合も扱いとしては、忘れた場合と同じです。 保険証が届いてから、療養費の申請をおこなうことになります。

もっとも救いがないのは、保険証がない場合です。国保の加入手続きをしていない人や、支払いがとどこおって保険証が送られてこない人では、どんな時でも全額自己負担となってしまいます。その後に保険料を支払っても、無保険の期間にかかった医療費は戻ってきませんので気をつけましょう。

どんなに普段健康とはいえ、人生何が起こるか分からないものです。事故や急病にあった際、困るのは自分自身です。かならず保険料は支払うようにしましょう。

そして旅行先でもかならず保険証を携帯することが、ムダな出費を抑えるための基本です。