古き良き民間療法を活用しよう

西洋医学の発達に伴い、次第に消えていった昔ながらの民間療法ですが、近年、科学的に成分を分析した結果、確かに効果があると証明されるなど、再び見直されています。薬局で購入する事が多い風邪薬や栄養ドリンクも、身近な食材でまかなうことが可能です。


風邪薬は飲まない方が良い

市販されている風邪薬は、風邪そのものを治すものではなく、そのほとんどは風邪によって起こる不快な症状を緩和しているだけなのです。 風邪の時に薬を飲む意味は、医学的に見ればあまりないと言われています。

そのため、風邪薬を飲む代わりに、身近にある食品を効果的に取り入れる方が体には良いと言われるようになってきました。

たとえば、昔から風邪が流行る冬季には、どこの家庭でもミカンを常備してきました。ミカンに大量に含まれるビタミンCには風邪の予防効果があり、マメに摂取することでかぜに負けない免疫力を付ける効果が期待できるのです。 また、ミカンの皮についている白い筋状の繊維には、せきを鎮める効果があることが分かっています。

「のどが痛いときには、お茶でうがいすると良い」というのも、昔からよく言われてきたことです。 お茶に含まれるカテキンには、風邪やインフルエンザを引き起こす菌やウィルスなどの粘膜感染を阻止する働きや殺菌効果があるといわれています。

また、年配の方の中には「風邪の時には卵酒」という人も多いのではないでしょうか。 卵白の中に含まれるリゾチームという酵素には、細菌の細胞壁を分解し撃退する作用があり、鼻水や痰から細菌を外に排出して鼻づまりの緩和をもたらすといわれています。 市販の風邪薬にも「塩化リゾチーム」が含まれているものもあります。 また、日本酒は栄養価も高く、少量のアルコールの摂取による血行促進効果も期待できます。

風邪の時にはおかゆに梅干し、という方も多いでしょう。梅干しは、天然の抗生物質と呼ばれるほど高い殺菌力を持つ食べ物で、発熱や咳、喉の痛みなど様々な症状の改善が期待できるのです。


天然の強壮剤

栄養ドリンクが一般的になる前は、日本人はその土地や季節によって、さまざまな食材に強壮効果があることを知っていました。

たとえば、代表的なものでいえばスッポンが上げられます。その生命力の強さから、強い効果が期待できる食材ですが、コラーゲンや鉄分も多く含み、女性にも人気となっています。 しかし、比較的高価な食材であり、日常的に食すのは難しいかもしれません。

手に入りやすい食材の中では、山芋の効果が有名です。山芋に含まれるムチンという成分には滋養強壮、疲労回復効果が期待されます。

また、ニンニクも高い効果がある食品として有名ですが、ニンニクには男性ホルモンの増加を促す亜鉛が豊富に含まれていて、特に男性には嬉しい食材です。

さらに、チョコレートにも滋養強壮効果があります。 チョコレートの効果は古くアステカ文明の時代から良く知れ渡っているものでした。生活習慣病、アレルギー、ストレスなどの予防、虫歯予防、集中力アップ、美容効果など、さまざまな薬効があるとされています。

栄養ドリンクにお金を使うよりは、1枚の板チョコを買った方が効果が高いといえるかもしれません。 なお、市販の栄養ドリンクの主成分は無水カフェインと糖分ですが、これは砂糖を入れたコーヒーとほぼ同じとも言われていて、さまざまな添加物が入っていない分、コーヒーの方が優秀だと言う方もいます。

薬局で手に入る薬しか信用できない、という考え方を少し脇に置いて、身の回りを観察すれば、同じような効果を持つ食品は多数存在することに気がつくかもしれません。 柔軟な考え方を持つ事が、医療費を節約する秘訣かもしれません。