上手な選択で医療保険を節約

日本は、生命保険の加入率が世界ナンバーワンという、保険好きの国民です。多くの方が生命保険、入院保険などに加入していることと思われます。

しかし、勧誘員さんに言われるままに高額な保険に入っていませんか? 家計の節約でまず見直すべきは、保険料です。 特に入院保障に関しては、ムダな掛け金を払い続けている可能性があります。


保険は、命をかけたギャンブル

保険に加入していると、何だかしっかりしている方だと、世間の評判も良いのですが、その本質はギャンブルと同じです。一定期間の間に、入院するかどうか、保険会社とカケをしているのです。 そして、胴元は保険会社であるため、ほとんどの方は掛け金を回収できないという仕組みになっています。

実際に、いざ入院となり、保険請求をしても、「その症状は適用外です」と言われるなど、お金が支払われないなどのクレームは枚挙にいとまがないという現状があります。 また、昔に比べて入院が短期化している日本では、大金を備えておく必要性はどんどん減少しています。

例えば、40歳男性が入院保障として1日1万円を用意する場合、月々の掛け金は平均4500円程度になります。 40歳での平均入院日数をみると約20日ですので、仮に20日入院して20万受け取る場合で、自分の方が得するのはいつまでなのかを見てみます。

毎月4500円を支払い続けるとして、その総額が20万円に達するのはわずか3年9ヶ月後です。これ以降の支払いは、すべて保険会社の利益となって吸収されていきます。 長く掛け金を支払い続けるくらいなら、むしろ同額を月々積み立てた方がよっぽど得という計算になるのです。


あとで後悔しないために

さらに、40歳の男性が入院する確率は10万人中380人に過ぎません。わずかに0.38パーセントという数値が厚生労働省の統計で出ています。つまり、30万人に1人しか入院のリスクはないのです。

保険会社は、確かに正しい情報を伝えてくれていますが、自分たちに都合の悪い情報は、決して教えてはくれません。 本当に自分にとってその保険にメリットがあるのかは、しっかりと自分で判断する必要があります。

もちろん、保険会社の提示する商品は、これほど単純ではなく、さまざまオプション保証が付加されているため、上の例ほど単純な計算では求められませんが、一体どういう保険に入っているかぐらいは、しっかり把握する必要があるでしょう。

中には、日帰り入院でも給付が受け取れることを売りにしたりしている保険もありますが、そのために保険料が幾ら余計に掛かるのかを、しっかりと見極める必要があります。 日帰り入院では、ほとんどの場合10万円以内の出費で収まります。この金額を、保険で準備すべきか、貯蓄で準備すべきかは、支払う期間、支払う額を見極めて慎重に検討する必要がありそうです。

生命保険は、多くの人が入ったときに説明を受けたまま、しまってしまい、普段はあまり気に掛けません。しかし、生命保険はマイホームの次に高額な買い物ともいわれ、その総額は膨大になります。

しっかりと保証内容、掛け金を把握し、節約できる部分はしっかり見直していくことが大切なのです。