個室に入院した時の差額ベッド代について

入院した際、個室に入ると「差額ベッド代」というお金がかかります。これは健康保険がきかないため、全額自己負担となってしまいます。大部屋で良い場合はかならずその旨を病院に伝えるようにしましょう。また個室に入院しても支払う必要のないケースもあります。


4人部屋の3倍くらい高い!

差額ベッド代は「混合診療」が認められているものの1つです。つまり通常の入院費や治療費は保険適用となり、差額ベッド代だけが全額自己負担となります。

自由診療ですので料金は各医院が自由に設定できますが、4人部屋の3倍ほどに設定されていることが多いようです。1泊7,000~10,000円の間が相場でしょう。健康保険が適用されないということは、高額療養費制度の対象ともならないため、民間の医療保険に加入していないと、かなりの負担になってしまいます。

逆にいえば、差額ベッド代がかからない限り、入院しても私たちが想像するほど高額な費用にはならないものです。たとえばがんの治療で入院したとしても、高額療養費制度を活用すれば自己負担となるのは月に10万弱といったところです。もちろん民間の保険に入っていたほうが安心ですが、ある程度貯蓄のある人なら十分現金で支払うことができます。


支払わなくてもいいケースも多い!

ただし個室入院しても、差額ベッド代を支払わなくてもいいケースがあります。たとえば他に空いている部屋がなくて仕方なく個室に入る場合や、個室しかない病院の場合、治療機器の関係で個室に入るしかない場合などは、患者さんの意思とは関係がないために、差額ベッド代は発生しません。

あくまで「治療上、個室入院する必要がなく、患者と病院間で同意があった場合」のみ、差額ベッド代は請求されます。たとえば1人きりの空間がほしい、入院中にパソコンや携帯電話を使って仕事したい、などの理由です。また「いびきがうるさいから、他の患者さんのためにも個室のほうがいいと思う」という場合も、患者さん自身の希望になりますので差額ベッド代は発生します。

またいかなる場合でも、病院から差額ベッド代についての「十分な説明」を受け、患者さんが同意書にサインしなければ請求されることはありません。しかしよくある事例としては、入院する際に「個室しか空いてないですが、それでもいいですか?」というように、十分な説明があったとは言えない状態で同意書にサインしてしまい、後で差額ベッド代を請求されるケースです。

このような場合、個室しか空いていないのは患者さんではなく病院側の都合ですから、支払う必要はありません。ぜひ気をつけましょう。