アレルギー治療に医者は必要ない?民間療法の実態

花粉の季節になると、体調を崩す人が続出するため、生産性が著しく落ちる、などと言われるほどに患者数の多い花粉症。

患者数の増加に伴い、民間療法や健康食品などの関連商品も多数販売されています。中には「医者にかかるとかえって長引く」などと、医者に行かないことを勧める人もいて、何を信じれば良いか分からないような混乱状態となっています。


◆ 健康食品は本当に効果があるの?

花粉症をはじめとするアレルギー疾患を持つ人は、日本の人口の3人に1人という、驚くべき事態になっています。アレルギーに対処することは、日本全体にとっても重要なこととなってきました。

患者数の増加に伴い、関連商品も爆発的に増加しています。マスクや目薬などはもちろん、衣料品や電化製品など、さまざまな業界がアレルギー対策商品を販売しています。

なかでも、食品産業の関連商品は非常に多く販売されています。お茶や飴、ドリンク類、錠剤など多種多様な商品がありますが、そのほとんどは、特に害もないかわりに、効果も疑わしいと言われています。

しかし「効くと思い込んで摂取すれば、水でも病気を治せる」と言われるように、本人が固く信じて摂取すれば、自己の免疫により症状を改善することもあります。

そのため、同じ商品を摂取しても、効く人と全く効かない人に分かれるという事態がしばしば起こっているのです。

市販されている多くの商品は、効果があるかどうかは疑わしいにしても、摂取すると体に害があるような商品はほとんどないため、高額すぎる商品でなければ、自己の判断で購入されるのもよいと思います。


医者の薬は毒?

これらの商品の問題は、商品そのものよりも、その売り方にあるといわれています。 特に高額商品の販売では、「勉強会」という形で人を集め、医者の治療がどれだけでたらめで、使用する薬品がどれほど人体に悪影響を及ぼすのかという、現代の医療を徹底的に攻撃するという手法が多く採用されます。

勉強会に参加した人は、すべてを鵜呑みにするまではいかないとしても、医者へ行くことをためらうようになるのです。

その結果、症状が重篤化しやすくなり、高額な商品を購入するという決断をしてしまいがちなのです。 これは、医療費の節約という面からみれば、最悪の結果といえます。


最も良心的な治療

アレルギー対策として、最も安価で効果も高いのは、定期的な通院治療なのです。 確かに、すべての薬は副作用というリスクを背負っています。医者が処方する薬は、副作用を強く感じるものが多いのも事実です。 効果は高いが副作用がある、そんな薬だからこそ、責任を背負うことができる医者が処方するのです。

医師は毎回、目の前の患者の状態を見て薬を処方します。副作用が気になるようなら、薬を変えたり量を加減したりして、その人に合わせて処方を変更します。ただ売りっぱなしの健康食品とは、そこが最も違うのです。

さらに、病院での治療では保険がききますので、同じ効果の薬を3分の1の価格で手に入れているということになります。

アレルギーの解消に効果が高いとされる民間療法について、実際に効果があったのかという聞き取り調査をした報告書が厚労省のホームページに載っています。

その結果を見ると、試した人が最も効果を感じたのは漢方薬で、その割合は50パーセントとなっています。 どの民間療法を選択したとしても、すべての人に必ず効果があるとはいえないのかもしれません。

現代は、情報過多の時代です。間違った情報に惑わされることなく、賢い選択をすることで、医療費を節約できるといえるでしょう。